おしらせ

感染症流行状況における吟詠活動について(ガイドライン)【追補版】

 昨春以降の新型コロナウイルス感染症流行状況下で、日常生活も制約された中、わたくしたちの吟詠活動も従前通りには行えない状況が続いています。幸いにして日本詩吟学院での大規模な集団感染は現在のところ報告されておりませんが、これも各団体代表者各位をはじめ指導者・運営者の皆様ならびに会員各位の忍耐と努力の賜と感謝申し上げます。また、この間、個々の日常生活の中で感染された皆様には、心よりお見舞い申し上げ、ご快復を祈念申し上げます。
 コロナ感染症の問題が発生した当初から、教室や審査会・発表会等々が通常通りに開催することができないと、楽しみが無くて会員が減少してしまうといった懸念の声も少なからず聞こえてきました。人間が社会的生物である以上、吟詠活動にもそういった側面があることは否定いたしませんが、わたくしたちが勤しんできている吟道はそれだけではありません。今までも繰り返し申し上げてきました通り、優先すべきは皆様の安全であり団体・個人としての社会的責任です。どうぞ今一度、「吟道精神」をお読みいただき、指導者・運営者の皆様におかれては「学院憲章」にも併せて目を通していただければと存じます。
 現在、高齢者の皆様をはじめとして新型コロナウイルスのワクチン接種が進みつつありますが、それをもって俄かにコロナ以前の生活様式に戻るわけにはいかないのは、報道等でご承知の通りです。対象各世代への接種と国内での集団免疫の確保がみられるまでは今暫く時間がかかる見通しです。「自分はワクチン接種が済んだから大丈夫」といった無責任なお考えの方はいらっしゃらないと信じますが、ここからが、気持ちを引き締め収束に向かって我慢する大事な期間のようです。どうか、浮薄な情報に流されることなく、日本詩吟学院の会員たる自負と誇りのもとに、日々の吟詠活動のための判断と細心の注意を引き続きお願いするものです。
本通達は、前述の趣意により令和2年7月16日付 2公日総第052号「感染症流行状況における吟詠活動について(ガイドライン)」(以下「前回ガイドライン」)でのお願いに、その後約1年を経過しての補足をし、改めてお知らせするものです。前回ガイドラインと併せてお読みいただくようお願いいたします。

(本内容は機関誌『吟道』令和3年7月号にも掲載予定)